親愛なる読者の皆様方、ごきげんよう。杉山です。
先日、自宅のバスルームでMrs.GreenAppleの『ライラック』を熱唱していたところ、あまりの美声(と自分では思っていた絶叫)に感動したのか、隣の住人が壁をドンドンと叩いてリズムを取ってくれたので、「やはり杉山のリサイタルは、コンクリートの壁さえも超えて人の心を打つのか」と恍惚の表情を浮かべていたのですが、翌日ポストに「騒音苦情」という名のファンレターが入っており、改めて芸術の道は険しいと痛感せざるを得なかった杉山です。(「壁ドン」の意味を完全に履き違えていたわけですが、僕のハートは鋼鉄製なのでノーダメージです)
さて、長きにわたってお届けしてきた「内申点攻略シリーズ」も、今回で感動のフィナーレを迎えます。最終回のテーマは、多くの受験生が軽視し、そして多くの受験生が涙を飲む、「あの4教科」についてです。
第5回:【最終回】「実技4教科(音楽・美術・保体・技家)」という、内申点倍増のボーナスステージ
多くの生徒はこう言います。
「俺、副教科は捨ててるから」
「私、絵心ないし、運動神経死んでるし」
バ
カ
野
郎
!
この4教科を「副教科(サブ)」と呼んでいる時点で、キミの負けは確定しています。
これらは「副」ではありません。「VIP教科」であり、「王族」であり、「受験界の石油王」なのです。
数学で血反吐を吐きながら点数を上げるよりも、音楽のリコーダーを必死に吹くほうが、「コスパ(ROI:投資対効果)」が圧倒的に高い。
これを捨てるとは、道端に落ちているダイヤモンドを「ただの石ころだ」と言って蹴飛ばすようなものです。
「才能」という言い訳を粉砕せよ
まず、「才能がないから無理」という幻想をぶち壊します。
学校の先生は、キミたちにピカソやベートーヴェンになってほしいわけではありません。
美術の授業で求められているのは、芸術的なセンスではありません。
「丁寧さ」と「執着心」です。
絵が下手でも構いません。
しかし、塗り残しが1ミリもないように、色を重ねて、重ねて、紙がふやけるほど塗り込む。
「先生、僕はこのリンゴの赤色を出すために、3時間費やしました」という「狂気じみた努力」を見せるのです。
それはもはや芸術ではなく、「作業」です。作業なら誰にでもできます。
体育も同じです。
50メートル走が遅い? 逆上がりができない?
関係ありません。
評価されるのは、「準備体操の声のデカさ」と「片付けの速さ」です。
運動ができないなら、クラスで一番大きな声で「ナイスファイトー!」と叫び、ボール拾いを誰よりも早く行う。
これを「チームのムードメーカー枠」と言います。
先生は、こういう生徒を絶対に「3」以下にはできません。「主体的に学習に取り組む態度」がカウンターストップしているからです。
「ペーパーテスト」という名の裏口入学
そして、実技4教科最大の攻略ポイント。それは「期末テスト(筆記試験)」です。
いいですか、ここが重要です。
主要5教科のテスト範囲は広大です。数学なんて、積み重ねがないと解けません。
しかし、実技教科のペーパーテストはどうでしょう?
教科書は薄い。範囲は狭い。
出る問題は「バッハの生まれた年」とか「ハンドボールのコートの広さ」とか「ジャガイモの芽の毒の名前(ソラニン)」とか、決まりきっています。
つまり、「暗記さえすれば、誰でも100点が取れる」のです。
多くの生徒は、実技教科のテスト勉強をサボります。「どうせ副教科だし」と舐めています。
だからこそ、ここで満点を叩き出せば、先生は驚愕します。
「こいつ……音楽の筆記で100点だと!? まさか、将来はウィーン・フィルを目指しているのか!?」
実技が多少下手でも、ペーパーテストが満点なら、総合評価で「4」や「5」をもぎ取ることは十分に可能です。
これは才能勝負ではありません。「情報戦」であり、ただの「暗記ゲー」なのです。
シリーズ完結:内申点とは「愛」である
全5回にわたってお届けしてきた、この攻略シリーズ。
最後に、杉山から伝えたいことがあります。
内申点とは、単なる数字ではありません。
それは、先生という「他者」への想像力、システムという「ルール」への適応力、そして自分自身の「見せ方」を磨く、「大人になるための予行演習」です。
先生に挨拶をする。提出物を丁寧に出す。授業中にうなずく。
これらはすべて、将来社会に出たときに、上司やクライアント、あるいは愛するパートナーと良好な関係を築くための「基礎スキル」です。
「先生に媚びるなんてダサい」と思うかもしれません。
しかし、相手を気分良くさせ、自分の評価も上げ、希望の進路を勝ち取る。
これを「Win-Win」と呼ばずして何と呼ぶのでしょう?

キミたちがこの「内申点ゲーム」を攻略し、通知表という名のパスポートを手に入れ、広い世界へと羽ばたいていくことを、杉山は心から願ってやみません。
……というわけで、全5回の連載を終え、僕自身も「やりきった感」で胸がいっぱいになり、目から汗が流れ落ちそうになっているわけですが、ここで感傷に浸っている暇はありません。
さあ、皆様。
次は、合格発表の掲示板の前で、最高の笑顔で会いましょう。
それまで、アディオス!
【すぎやまのNiCO塾・ファイナル】
「内申点」も「偏差値」も、そして「人生」も楽しむ。
そんな欲張りな生徒と保護者のための駆け込み寺。
実技教科の過去問から、先生への媚び方講座まで、学校では絶対に教えない「裏カリキュラム」完備。
今すぐ入塾して、杉山と共に伝説を作りませんか?
(入塾希望者が殺到した場合、杉山はパニックになって電話線を抜きますのでご了承ください)




