受験戦略で飯を食ってる俺が、今日はその“戦略”を真っ向からぶっ壊す話をしようと思う。
突然だが、ここで告白します。
俺は、目標を立てない。
いや、語弊がある。
正確には――
「目標はあるけど、いったん忘れてる」。
たとえばだ。
「早稲田合格します!」「共通テストで8割とります!」
…はいはい。素晴らしい目標だ。立てたこと自体は全力で褒めよう。
でも。
その目標、1日後にプレッシャーになる。3日後には「無理かも」ってなる。そして7日後には「やっぱ寝よう」ってなる。
目標ってのは、冷蔵庫のプリンだ。
冷蔵庫に置いとくからこそ、
「勉強がんばったら食べよう」って思える。
でも、ずっと目の前に置いてたら?
もう我慢できなくて食べちゃう。
そして罪悪感でプリンのカップ投げる(なぜ)。
俺がこれまで見てきた“本物の合格者”たちはこうだった。
「目標は、最初に立てる。あとは、忘れる。」
代わりに、今日何やるかに全集中してた。
英単語を1個1個倒す。苦手な数列を10分考える。古文単語のゴロ合わせに無理すぎやろとキレる。
その地味〜な積み重ねが、気づいたら目標の階段になってるんだよ。
だから、今日はこれを伝えたい。
目標は、1日にして成らず。
でも、1日を舐める者に、目標は永久にならず。
「目標!目標!合格!」って、
1年中うちわで火を煽ってるようなやつより、
黙って薪を積んでるやつのほうが、最後にでっかい火を起こす。
ということで。
君が掲げたその目標は――
いったん、冷蔵庫に入れとけ。
賞味期限(受験日)までは、まだある。
今日は今日の戦いを制せ。
その繰り返しが、いつか「お前すげぇな」って言われる日につながるから。