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2025年7月3日 New! | 大学受験 すぎやまブログ

熱血教師論~学んだ7つのこと~

もしもこの世界に「自分に都合のいい相手だけが襲ってくる柔道」があったなら、俺は黒帯だったかもしれない。

だが、現実はそう甘くない。

俺が出会ったのはブラジリアン柔術という、
いかにして相手の腕や脚の関節を極め、
首を締め落とすかに全力を尽くす、笑顔ゼロの世界である。

なぜ俺がそんな危険地帯に足を踏み入れたのか。

「ダイエットです♡」とか「健康のために始めました!」とかいう理由ではない。

本音で言おう。

“怪我をしないスポーツと聞いたから”なのだ。

けど、実際にやってみたら――

俺は速攻で、
肩甲骨が寝違えたみたいにひきつった、その痛み今も継続中。


最初の一ヶ月は、何をやってもダメだった。

先生が「相手の袖を持ってヒップスローして…」って説明してるそばから、
俺は「ヒップスローってケツを投げるんでしたっけ?」

終わったあとのフィードバックで「それじゃ一本背負いですよ」って言われたとき、
俺は静かにGoogleで「柔道 柔術 違い」と検索した。

要するに、「何言ってるか全然わからん」

でも、そこから、少しずつ見えてきた。

柔術って、勉強と一緒やんけ、と。


学んだこと1:一回聞いてもできないことがある

最初の俺は、「教わったらすぐできる」と思ってた。
でも現実は、一回聞いたくらいじゃ何もできない。

「先生が悪い」とか「教え方が悪い」じゃない。
ただただ、自分の理解が追いついてないだけ。

これ、指導者としてめっちゃ大事な気づきだった。

「一回でできない人間は、普通である」と思えるようになった。


学んだこと2:でも、一回聞いてできる奴もいる

いるんだよ、天才タイプが。

「ここ押さえて、こう倒す」と説明された瞬間、
「え、こうですか?」つってバチーンと技極める人。

このとき、俺の心の中の小人がこうつぶやく。

「人は人、俺は俺」と。

他人と比較するな。俺は俺の自己最高を目指せば良いと思えるようになった


学んだこと3:練習量が多い奴が強くなる

どんなに不器用でも、
どんなに最初ヘナチョコでも、
練習量が多いやつが上手くなっていく。

これ、本当に見ててわかる。

「こいつ、週5で来てるだろ」ってやつは、1ヶ月で人間が変わる。

努力って、やっぱウソつかないんだな。


学んだこと4:質問が多い奴が伸びる

「さっきの技、なんでこうなるんですか?」
「このときの手の位置って、こうで合ってますか?」

質問の多い人は、とにかく飲み込みが早い。

ああ、自分の理解に責任持ってんなって思う。

で、そういう方に限って、別に派手に目立ってない。
ただ静かに、着実に、強くなっていく。


学んだこと5:メモと動画を見返す奴が強くなる

練習後にスマホで技を撮ってた人がいた。
で、次の週にその技を完璧に再現してきた。

「あの…動画100回見返しました」って。

ああ、これ、勉強も同じだなって思った。

自分の記憶力や直感を信じすぎる奴は、結局、成長が遅い。


学んだこと6:練習で負けまくる奴ほど強くなる

「うわ!また極められた!」
「うああああ!タップタップ!(降参の合図)」

って叫びながら転がってる奴。
たいてい、半年後に全員から勝ち星奪っていく。

そう、練習で負けを恐れない奴が、勝者になる。

これ、本当に衝撃だった。


学んだこと7:一人じゃ無理

柔術って、いわば「個人競技」だ。
でも、「練習」は完全にチーム戦。

一緒に練習してくれる仲間がいて、
自分の技を受けてくれる人がいて、
そんな人たちがいて初めて、強くなれる。

勉強もそうだった。
教室って、戦場じゃなくて、共に戦う道場だったんだなって気づいた。


柔術を始めてから、俺の「教える姿勢」は根本から変わった。

生徒ができなくても焦らなくなったし、
失敗してる生徒を見ると、「お、伸びるやつじゃん」と思えるようになった。

それは、柔術で床に溶け、
汗まみれでタップした俺がいたからだ。

だから今、俺は思う。

「全人類、半年は柔術やってから教壇に立て」

これが、俺の新しい教師論(暴論)である。