24時間年中無休で受付中

LINE相談は
こちら
無料体験の
ご予約はこちら

お知らせ・ブログ

2025年7月1日 New! | 勉強法アドバイス 大学受験

Vintage,ネクステの勉強の仕方

「先生、4択問題が……何回やっても合格できません……😭」

そう言ってきたのは、ある日のLINEで、生徒だった。

何回やってもダメ。
間違えたところをチェックして、復習して、またやって、でもまた間違えて……
気づいたら「私の人生、Vintageでできてるんじゃね?」っていう錯覚すら覚える日々。

その気持ち、痛いほどわかる。

なぜなら――

俺の友達にも似たようなやつがいたからだ。

昔、中学のとき。友達と定期テストのあと、答え合わせしてたんだよ。

「なぁ、お前、あの英語の問題、どれにした?」

って聞いたら、

「……え、覚えてない」

って返された。

人生経験の少ない俺はこう思ったんだ

……覚えてない??

は?

いやいやいやいやいや。

お前さっきまで“必死”でその試験と向き合ってたやん!?
そんで今、焼肉屋で「カルビ頼んだっけ? ハラミだっけ?忘れたわ。」みたいなノリ!?

俺はその時、「こいつヤバいな」と思った。

だが――

大人になった今、塾でたくさんの生徒と接してきて、やっとわかった。

「本当に覚えてないんだ……理屈をもって答えずに感覚で答えてやがる」

そう。
“選択肢”を選んでるんじゃなくて、“感覚”でタッチしてる。

まるで、iPhoneのロックを顔認証で解除するみたいに、Bを選んでいる。

そう、ほとんど何も考えずに、だ。

でも、それじゃダメなんだよ。

なぜなら、そういう選び方では“感想戦”ができないからだ。

感想戦ってのは、将棋でよく言うやつだ。

「さっきの6五歩の局面、こっちの飛車回しとけばどうだったんだろう」
「銀打ちが早すぎたかもな〜」って、終わったあとに反省して次に活かす、アレ。

勉強もまったく一緒。

「なんで自分はBを選んだのか」
「なぜDが正解だったのか」

この2つの思考を“セット”でやらないと、永遠に同じ穴に落ち続ける。

でも、逆に言えば――

自分がなぜその選択肢を選んだかを、毎回意識するだけで、記憶って強くなる。

選ぶとき、こう自問してくれ。

「今、自分はどの知識を根拠に、どの思考の流れで、この選択肢を選んでいるのか?」

たとえそれが間違っていてもいい。
大事なのは、自分の思考を“言語化すること”だ。

言語化して選べば、あとで復習するときに「あ、あのとき勘違いしてたのか」って気づける。
感想戦ができる。進歩がある。

それができない人間は、同じVintageやネクステを10周しても成長しない。
なぜなら毎回、“新規プレイ”でやってるからだ。

ゲームで言うと、セーブせずに毎回「最初から」でやってる感じ。
そりゃあ、魔王にたどり着けるわけがない。

だからお願いだ。

4択の問題(いや、全ての問題に言えることだが)を解くときは、
自分の“打った手”を覚えていてくれ、いや、なぜその”手”にするのかを考えて打ってくれ。

たとえそれが悪手だったとしても、自分で打った手なら、意味がある、忘れない。
その積み重ねだけが、やがて勝ち筋を教えてくれる。

勉強とは、答えを出すことじゃない。

「なぜその答えを出したのか」を、自分で語れるようになることだ。

それができれば、君はもう、前の君じゃない。

……さぁ、“次の一手”、考えてごらん?