親愛なる読者の皆様方、ごきげんよう。 杉山です。
先日、街を歩いていたら、向こうから歩いてくる女性が僕に向かって手を振っていたので、「やれやれ、また僕のフェロモンが暴走してしまったか。罪な男だな、杉山は」と思いながら、最大限のジェントルマン・スマイルで手を振り返したのですが、彼女が手を振っていたのは僕の後ろにいたタクシーだったことに気づき、そのまま何事もなかったかのように手を頭の後ろに回して「いやー、今日の空は青いなあ(曇天)」と伸びをするフリをして危機を回避した杉山です。(危うく、不審者として通報されるところだったわけですが、僕の演技力があれば世界を騙すことなど造作もないことです)
さて、内申点攻略シリーズも折り返しの第3回。 今回は、生徒諸君ではなく、その背後にいる「保護者(スポンサー)」の皆様に向けた、極めて重要な戦略会議となります。
テーマはこれです。
【親の役割】「監視員」を卒業し、敏腕「マネージャー」になれ
多くの親御さんは勘違いしています。
「勉強しなさい!」とガミガミ言うことが親の役割だと思っている。
はっきり言います。それは「刑務所の看守」の仕事です。
我が子を「囚人」にするか、「スター」にするか。
それは、親である皆様が、敏腕マネージャーになれるかどうかにかかっていると言わざるを得ない。
「評価計画(シラバス)」という名の予言書
まず、マネージャーの最初の仕事は「情報の入手」です。 年度初めに学校から配られる、あの分厚い冊子やプリント。「シラバス」とか「学習のしおり」とか書いてあるやつです。
あれ、どうしてますか? 「あー、なんか文字いっぱい書いてあるわー」と言って、資源ごみの日に出していませんか? あるいは、鍋敷きにしていませんか?
今 す ぐ 拾 っ て き て く だ さ い
あれは、ただのプリントではありません。 学校側が「いつ、どこで、何を評価するか」を完全にネタバレしている、「合法的な予言書(あるいは攻略本)」なのです。
そこには明確に書いてあります。
「6月には〇〇の単元テストがある」とか、「10月には実技テストがある」とか。 これを知らずに戦うのは、地図を持たずにアマゾンの奥地へ行くようなもの。自殺行為です。
敏腕マネージャーである皆様は、この予言書を熟読し、カレンダーに「Xデー」を書き込んでください。 そして、子供が忘れているようなら、「そろそろレポートの時期じゃない? 資料集めといたわよ」と、涼しい顔でサポートする。 これこそが、プロの仕事というものです。
謙虚は罪。「外部実績」を換金せよ
次に、日本人の親御さんが陥りがちな罠。 それが「美徳という名の沈黙」です。
例えば、お子さんが学校外のクラブチームで素晴らしい成績を残したとします。ピアノコンクールで入賞したとします。ボランティア活動で表彰されたとします。 多くの親はこう思います。 「まあ、先生もいつか気づいてくれるでしょう」
気 づ く わ け な い で し ょ !
先生はエスパーではありません。 学校外での活動なんて、言わなければ「無」と同じです。 それはまるで、「タンス預金(隠し資産)」を持っているのに、「お金がない」と嘆いているようなもの。
ここで杉山が提唱するのが、「実績の換金(キャッシュ・アウト)」という概念です。
学校外での頑張りは、黙っていてはただの思い出ですが、学校に報告すれば「内申点(通貨)」に変わる可能性があるのです。 担任の先生に連絡帳や面談で、 「実はうちの子、先日の大会で優勝しまして……いえいえ、大したことないんですけど(ドヤ顔)」 と、さりげなく、しかし確実にアピールしに行ってください。
これを「戦略的親バカ」と呼びます。 親が営業マンとなり、我が子という商品を売り込む。 恥ずかしがっている場合ではありません。お子さんの人生がかかっているのですから、そこは鉄の心臓を持って挑まざるを得ない。
「監視員」から「プロデューサー」へ
最後に、日々の接し方について。 「勉強しなさい」「宿題やったの?」「早く風呂入りなさい」
これらの言葉は、子供の耳には「モスキート音」としか聞こえていません。 言えば言うほど、子供のやる気スイッチは破壊されていきます。
今日から、あなたは「監視員」を辞職してください。 そして、「芸能事務所の敏腕プロデューサー」に就任してください。
プロデューサーは、タレント(子供)に向かって「練習しろ!」と怒鳴り散らすだけではありません。
「今の君のスケジュールだと、ここで休憩を入れたほうがパフォーマンスが上がるね」
「君の才能(得意科目)を伸ばすために、こんな資料(参考書)を用意したよ」
「疲れてる? 最高のケータリング(夜食)を用意したから、これを食べて頑張ろうか」
このように、「環境を整え、気分を乗せ、最高の結果を出させる」のが仕事です。
子供が「うわー、勉強だりー」と言っているとき、 「つべこべ言わずやれ!」と言うのが監視員。 「そうだね、だるいね。でも、ここを乗り切れば君の評価額(内申)が爆上がりして、将来の選択肢という名のギャラが増えるよ」と諭すのがプロデューサー。
どちらについていきたいか、答えは明白ですよね?
まとめましょう。 親の役割とは、ガミガミ言うことではなく、 「予言書(シラバス)を解読し、外部実績を換金し、最高の環境をプロデュースすること」です。
これができれば、家庭内の空気は劇的に良くなり、お子さんの成績も、そして親子の絆も、「右肩上がりのバブル景気」を迎えることでしょう。
……というわけで、僕も誰か優秀なマネージャーに「杉山さん、そろそろタスクの締め切りですよ」と優しく諭されたいのですが、現実は優秀な社員のみんなから催促のLINEにおびえながら、一人寂しくキーボードを叩かざるを得ないわけですが、
次回は、いよいよ核心に迫ります。 「実技教科(副教科)という名の、内申点ボーナスステージ」について語ります。お楽しみに。

【すぎやまのNiCO塾】
「うちの親、完全にプロデューサーだわ……」と子供に言わせるための、親向け特別講座も(稀に)開催。 家庭を「最強のチーム」に変えたい方は、NiCO塾の門を叩いてください。 (杉山が居留守を使っている場合は、ドアを激しく叩いてください)



