「勉強ってのはさ、できないことをできるようにすることだよ」
これ、よく聞きますよね。
たぶん全国の塾講師、7割が初回面談で言ってるやつです。
そしてこれ、間違ってません。完全に真実です。異論はないし、私も1万回は言ってます。
ただし、それだけじゃ点は取れません。
■「できるようになった」≠「点が取れる」
みんな、こんな経験ない?
「問題集は解けたのに、本番はできなかった」
「家では解けたのに、試験でミスった」
「覚えたはずなのに、選択肢見たら分からなくなった」
……それ全部、
“できるようになった”風だっただけです。
“得点できる力”には、もう一段階、別のスキルがいる。
■そのスキル、名前をつけるなら――
それは、
「本番で点を取る練習をしてるか?」ってこと。
すみません、名前になっていなかったですね。
ここで例え話をひとつ。
🎤歌って踊れる歌手は、どう練習してる?
高音のきつい歌を、座って丁寧に発声練習して、
ダンスは別の時間にしっかり鏡の前でキメて――
ってやってる人、ステージで通用しますか?
ちゃうでしょ。
プロは、音の歌とダンスを別々に練習しない。
息が上がった状態でも音程を外さずに歌えるように、歌いながら踊る“本番スタイル”で練習する。
本番の状況を想定して、通しで仕上げる。
勉強も、それとまったく同じ。
■「暗記・理解」→「できる」→「得点力」
暗記しただけで「完了」って思ってる?
問題集のマルを見て「自分天才かも」って思ってる?
いやいやいやいや。
それ、ピアノの譜面だけ読めてる人ですから。
実際に弾けるかは別問題なんですよ。
“できるようにする”のは第一段階。
そこから、“本番で点を取る”には、練習の仕方が変わってくる。
【ここが大事】
「本番と同じ条件で、自分はどれだけやれるか」
- 時間を測って解いたか?
- 見直しの習慣はあるか?
- 解けない問題で粘る癖ついてるか?
- ケアレスミス潰す分析してるか?
点を取る力=“試験用の体”を作る力。
■最後に、こう問いかけたい。
「キミはいま、どんな練習してる?」
“高音だけの練習”してない?
“ダンスだけの練習”で満足してない?
“本番と同じ練習”は、どれだけしてる?
本気で点を取りたいなら、
歌って踊る練習を、今日から始めよう。
得点力ってのは、
「できること」じゃなく「出せること」で決まる。
では、そろそろマイクを置いて、
みなさん、演習に行ってらっしゃい。
※問題集の「わかる」ゾーンばかり攻めてるそこのあなた。次のページに進むの、今夜がタイミングです。