「息抜きも大事だと思うんですよね」
とか言ってるキミ。
ちょっとそこに座れ。しゃぶしゃぶの白菜みたいにペラッペラの覚悟で勉強しようとしてないか?
まず俺の話をしよう。
俺が受験生だったころ、
起きてる時間は全部、勉強時間だった。
「鬼かよ」と思っただろうが、安心してくれ。
ちゃんと“息抜き”はしてた。
何かって?
うどんである。
愛してた。誰よりも、うどんを。(山菜うどんが特に好きだった)
「この問題集の1章終わったら、うどん食っていい」
そう決めて、脳みそをフル回転させてた。
この世で一番やる気を引き出すのは、試験でも先生でもない。
腹ペコの俺に現れる、うどんだった。
だが――
ある日、俺は調子に乗った。
「1レースだけ、マリオカート……」
この“1レースだけ”が、悪魔の誘いだった。
気づいたら、10レースしてた。
なぜだ。なぜ俺はあのキノコカップに魂を吸い取られたんだ。
そしてその日、俺はもう何もできなかった。
マリオはやる気を食い尽くす、悪魔の配管工だった。
それ以来、俺は「快楽がやる気を溶かす」という現象に名前をつけた。
「マリオ現象」である。
これ、テレビも、YouTubeも、TikTokも、ぜーんぶ同じ。
「TikTokで勉強系のリール見るとやる気出るんですよ」
とか言ってる生徒がいたが、
本当か?ホントにあの無限スワイプ地獄からモチベ出るのか?
俺は言いたい。
TikTokをスマホから抹殺せよ!
“やる気の源泉”は、キミの内側にある。
外部刺激に頼ってるうちは、集中なんて訪れない。
「夏祭りがあるので塾休みます」
……うん、それはいいよ。好きにしたらいい。
でもな、受験は自己責任だということを忘れないでくれ。
人生ってのは、遊びの時間と本気の時間が交互に来る。
でも、今が本気タイムだと分かってるなら――
息抜きですら“本気”で選べ。
たかが”うどん”、されど”うどん”。
その一杯が、君の未来を変えるかもしれないんだ。