俺、大学時代を京都で過ごしてたんだけど、
「いつでも行けるし」って理由で、
結局、二条城も銀閣も一度も行かなかった。
バカか。
毎日、観光客が群がる街に住んでたのに、
俺だけ観光ゼロで4年間過ごしてた。
「いつでも行ける」は、「一生行かない」の魔法の呪文だ。
あれだけ時間あったのに。
でも人間ってそういうもんなんです。
「終わり」が見えた瞬間、
はじめて本気出す生き物なんです。
アメリカのある大学で行われた、興味深い実験がある。
ある大学の学生たちを2グループに分けた。
- Aグループ:「君たちはあと1ヶ月でこの大学生活が終わるよ」と伝えられた。
- Bグループ:何も伝えられなかった。
その1ヶ月後、Aグループは日記を書く頻度が増え、友人と過ごす時間が多くなり、授業にもより真剣に取り組んだという。
一方、Bグループはというと、特に変化はなかった。
この研究結果が示しているのはただ一つ。
「終わり」があることを意識すると、人はその時間を愛おしみ、全力で生きるようになる。
これは別に、学問とか旅行に限らない。
人生もそうだ。
「来年から異動です」って言われた瞬間、今の職場の空気がやけに尊く思えてくる。
「このメンバーでやるのも最後か…」って聞いた瞬間、急にLINEグループが活性化する。
「卒業まであと◯日!」って黒板に書かれた瞬間、教室のガヤガヤがちょっと切なくなる。
俺たちは、いつも“最後”に優しくなる。
だから言いたい。
「人生をもっと真剣に生きたいなら、“終わり”を想像してみろ。」
- 夏休み、あと1週間になってから宿題に本気出すように
- 模試前日になってから参考書開くように
- 告白された翌日に急に好きになるように(あ、これは違うか)
俺たちは、“時間が有限だ”と知らされて、やっと、動く。
「今日が人生最後の日だと思って生きろ」って、
スティーブ・ジョブズが言ってたけど、
「じゃあ今日YouTube観る?」って問われたら、
なんか観ないかも、って思うよね。
それだけで、もう人生が変わり始めてるんだよ。
今、自分にとって“終わりを意識すべきもの”は何か?
- 夏休み終了まで、あと◯日
- 受験まで、あと◯ヶ月
- 中学生活、あと◯日
- 大切な人との時間、あとどれだけ?
その「期限」を意識した瞬間、
時間の密度は何倍にもなる。
大事なことなのでもう一度。
人間は“終わり”を意識すると、
時間の使い方が、愛に変わる。
だから君も今日から、「終わり」を想像しながら生きてみてほしい。
受験生の終わりは、そう
入試だよな
終わりを意識することで、
「今」が特別な一瞬に変わるから。
そして、「今」をちゃんと生きた人間だけが、
最後に「良い人生だった、良い受験生活だった」と笑えるのだ。