おい、自己肯定感の低いそこのお前。
そう、お前だよ。「どうせ自分なんて……」って、口癖になってるお前だよ。
……まず謝れ。
この国のどこかで、明るく笑って暮らしている“自分よりも条件が厳しい誰か”に、土下座して謝れ。
いいか。俺はな、「自己肯定感の低さ」という概念そのものを否定はしない。
生きてりゃつらいこともある。人と比べて凹むことだってある。それはわかる。
でもな、
お前が「自己肯定感が低い」ってことを、発表すんな。
それによって、被弾してるやつがいるんだ。
ここで例を挙げよう。
俺が人生で最も「こいつ愛がねえな」と思ったセリフ。
それが、
「僕、人見知りなんで(笑)」
このセリフを言う奴、どこにでもいる。
サークルの新歓、合コン、Zoomの自己紹介、就活の面接。
いやいやいやいや待てコラ。
今、お前、自分の「交流する努力」を無条件で放棄したよな?
しかもそれ、相手に努力を押しつける形でだよな?
「俺、人見知りだから、あなたが全部しゃべってね」って、
どの口が言ってんだ、無人島出身か。
愛がない。思いやりがない。人間関係をナメ腐ってる。
そしてこの話、
実は「自己肯定感が低い奴」にそのままブッ刺さる。
なぜなら、自己肯定感が低い奴ってのは、だいたいこう言う。
「どうせ自分は◯◯大学なんで……」
「どうせ自分、顔がブサイクなんで……」
「どうせ自分、チビなんで……」
なあ、お前さ。
「自分を卑下することで、免罪符を得ようとするな」って言ってんだよ。
たとえばだ。
お前が「どうせ自分は◯◯大学なんで……」って言ったとする。
それ、◯◯大学全員に失礼だからな?
◯◯大学でも立派に生きて、世の中に価値を与えてる奴は山ほどいる。
むしろ、お前よりはるかに優秀で、モテてて、幸せそうな◯◯大学出身の人間なんてごまんといる。
お前が「どうせチビなんで……」って言ったら、
チビである全人類を巻き添えにしてんだよ。
こちとらチビでもイケメンな奴知ってるし、
チビでも賢くて運動神経がよくて笑顔がさわやかで男女問わずモテている人間を、山ほど見てるぞ。
つまり何が言いたいかって?
「自己肯定感が低い俺、傷ついてるんですぅ」って顔しながら、他人を地味にディスってんじゃねぇって話だ。
だから、俺は許さない。
お前の自己肯定感の低さを、発表するその姿勢を、俺は断じて許さない。
大丈夫だ。
お前が今、自己肯定感を失ってるのは、
たぶんお前が悪いわけじゃない。
お前を見下してくる奴、笑ってくる奴、傷つけてきた奴のせいだ。
その環境が、お前を傷つけてきたのかもしれない。
でも、それを理由にして、自分を雑に扱うな。
お前は“雑に扱っていい存在”ではない。
もっと言えば、
お前が自分を雑に扱うたびに、
“似たような属性”の人たちが被害を受ける。
だから、もうやめろ。
自己肯定感が低いのは、仕方ない。
だけど、それを外に出すことで人を巻き添えにするな。
最後に俺から一言だけ言わせてくれ。
自己肯定感ってのは、「持つ」もんじゃない。
「育てる」もんだ。
今日から、お前が自分のことを一つでも多く褒めてやれ。
小さなことでいい。
早起きしたとか、誰かに挨拶したとか、靴を揃えたとか。
そんな積み重ねが、お前の人生を変える。
さあ、行け。
傷ついたままでいい。
でも、傷つけたままのまま、止まるな。
這いつくばってでも、前に進め。
それが、お前を肯定する第一歩だ。