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2025年6月29日 New! | すぎやまブログ

杉山少年の思い出2

小4の杉山少年は、ひとことで言えば、
クソ悪ガキだった。

「“ちょいワル”?」
ちがう。“ちょい”どころじゃない。
フルスロットルで悪ガキ。


ランドセルに入っていたのは、
教科書よりも悪知恵。

先生の話は“右耳から入って、そのまま天に昇天”。
後ろの席のやつの筆箱は“俺の私物”と勘違い。

そんな杉山少年には、数々のやらかしエピソードがあるのだが、
今日はその中でも一番情けなくて、一番大切な話をしよう。


あれはたしか、
教室の空気がまだ初夏の匂いをまとっていた頃。

俺は、やった。

友達を傷つけた。

もちろん、わざとじゃない。
でも、やっちまったことに変わりはない。


先生に呼び出され、こう言われた。

「杉山、お前がやったんだな?」

あの瞬間、俺の中の“守護霊:逃げ腰太郎”がフル覚醒した。


そして、俺は言ってしまった。

「……違います。〇〇くんに、やれって言われたんです」

うん、言ったね。
あの瞬間、友情をATMで下ろして焼却炉にぶち込んだ。


本当は、俺だった。
指示なんかされてない。
俺が、勝手に、やった。

でも、逃れたかった。
怒られるのが、怖かった。
その場から、消えたかった。

これが、“あの頃の俺”の正体だ。


当然のように、
俺は、相当な数の友達を失った。

無視された。
目も合わせてもらえなかった。
笑い声の輪の外で、独りぼっちになった。

でも、俺は思ったんだ。

「しょうがない。だって俺が悪い」って。


そこから俺は変わった――いや、変わろうとした。

「俺は、もう二度と友達を裏切らない」

そう心に決めた。

誰かのせいにしない。
責任から逃げない。
そしてなにより、自分の“ダサさ”を見失わない。


そのとき決めたことは、
いまでも、俺の人生の土台になっている。


裏切らないって、地味だし、しんどいよ?

でもさ、
“自分が自分の味方でいられる”って、人生でいちばんのご褒美だ。


だから、いま誰かを裏切ろうとしてる君に、あえて言いたい。

やめとけ。
未来の自分にぶん殴られるぞ。

そして、もし昔の俺みたいに、
大切なものを失ってしまった君がいたら。

大丈夫。
やり直せる。

俺だって、やり直した。
そのために、まずは自分と向き合えばいい。


ではまた、杉山少年の思い出3で。(トイレが関係する話だ、いつ公開するかは俺もわからない。)