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2025年11月13日 | すぎやまブログ

目標は、本人に決めさせろ

これは――
悩めるすべての親に向けた、俺からのアドバイスである。

俺は受験コーチとして日々、保護者とやり取りをしている。
そして、その中でひとつの法則に気づいた。


成績が伸びないやつは、自立していない。

「自立心がないから、親がどんどん干渉する。
親が干渉するから、さらに自立心がなくなる。
自分で何も考えない人間になる。」

……見事なまでの負のループである。

そういう家庭ほど、親がどんどん焦る。
「うちの子、今の時期になんでこんなこともできないんですか!」
と、塾に電話してくる。

気持ちは、わかる。
俺だって親なら焦るかもしれない。

でも、残念ながら――
そんなことを言ったって現状は変わらない。


逆に、成績が伸びるやつには共通点がある。

それは、自立心責任感があることだ。

そういう子の親は、干渉しない。
遠くから見守っている。
頼られたときだけ、サッと力になる。

つまり――
「信じる」ことで子どもを育てている。


ということは、だ。
もしあなたが悪循環にハマっているなら、
出すべきアドバイスはたったひとつ。

「本人に考えさせろ。」


目標を、あなたが決めていないか?
「今日は何時間勉強しなさい」
「この時間から始めなさい」
「スマホは1日〇分まで」

……それ、ぜんぶ“親が”考えてないか?

違う。
考えるのは、あんたの子どもだ。


あなたがするべきことは、たった三つ。

① 子どもが自分で立てた目標を達成したら、全力で褒めろ。
ご褒美をあげてもいい。誇りを感じさせてやれ。

② 失敗しても、責めるな。
いいじゃないか。挑戦したってことだ。

③ もし助けを求めてきたら、一緒に考えろ。
「なんでできなかったの?」じゃなくて、
「どうしたらできると思う?」と聞いてやれ。


こどもに考えさせるってのは、放任じゃない。
「信じる勇気」と「待つ覚悟」だ。

もしここで、
「いや、うちの子は自分で考えられないんです」
と言いたくなったら、こう自分で自分にこう切り返してほしい。

「いや、私が考えさせてないだけだ。」


俺はこれまで、何百人もの生徒と親を見てきた。
本気で変わる子は、例外なく“自分で考える”ようになった瞬間から伸びた。
そのきっかけを与えたのは、
“親が一歩引いた瞬間”だった。


だから今日からでいい。
「どうしたらやる気になる?」って、
あんたが答えを出すんじゃない。
あんたの子どもに考えさせるんだ。

それが、
子どもを“やらされる勉強”から“自分の人生を生きる勉強”に変える第一歩だ。


俺たち先生という生き物は、
一生懸命に頑張るやつを全力で応援したい。
でも、その「一生懸命」は、
親が引いてあげた一歩の先にしか、咲かない。


だからどうか、信じてほしい。

目標は、
あなたが決めるものじゃない。
あなたの子どもが決めるものだ。

その瞬間、子どもは“他人の人生”から“自分の人生”に帰ってくる。
俺は、その瞬間を何度も見てきた。


さあ、手を離そう。
焦るな。
信じろ。
こどもに任せろ。

それが、
一番愛のある教育なんだ。