世の中のサービスは2種類しかない。
- 不快をなくすサービス(=マイナスをゼロにする)
- 快を増やすサービス(=ゼロをプラスにする)
この分類でいうなら、例えばこうだ。
- 歯医者:虫歯の激痛という“不快”を取り除く=①
- マッサージ:癒やしという“快”を味わうための贅沢=②
- エアコン修理:地獄の暑さという“不快”をゼロに戻す=①
- エステ:美という“快”をさらに追い求める=②
この理屈に気づいた俺は、こう決意した。
「オレは快を求めるだけの男になる。
不快は我慢する!
歯が痛くてもロキソニン!
腰が痛くてもバンテリン!
飛行機で首が痛くても、首枕など断固拒否!」
そう、俺は不快に対して“我慢”という剣を抜くことで、この乱世を生き抜いてきた。
……が。
今週だけで。
- 整体1回目:¥5,500
- 整体2回目:¥5,500
- 首枕:空港で¥3,500
- 湿布:ドラッグストアで即買い
不快をなくす系フルコンプリートした
まるでポケモンのタイプ別に弱点を突かれたトレーナーのように、俺は敗れた。
首を寝違えてから数日、
左腕がピリピリ痺れるようになった。
整体の先生に言われた。
「これは神経圧迫ですね〜。筋肉硬直から来てますね〜。しばらく安静にね〜。」
俺は心の中で叫んだ。
「我慢してたら神経死ぬやないかい!!!!」
そう、わかったんだ。
年齢というラスボスが現れたとき、
“我慢”という武器は効かなくなる。
- 飛行機の2時間で首が死ぬ
- 腰痛で寝返りが打てない
- 「あれ、今週肩こりでしか会話してなくね?」みたいな日常
これが…
これが“老い”か……!
だけどね、今ならこう言える。
不快をゼロにするためにお金を使うことは、恥じゃない。
むしろ、ちゃんと手入れするってことだ。
車だって、油差すだろ?
スマホだって、充電するだろ?
じゃあ、自分の体はどうなんだ?
放置して壊れたら終わりなんだぞ。
というわけで結論です。
- 快を求めるのは大切。人生の彩りになる。
- でも、不快を我慢してばかりいると、人生が色褪せる。
- 我慢だけが美徳じゃない。ときには自分にメンテナンスという“愛”を与えよう。
首枕、いいぞ。
飛行機で寝落ちできるぞ。
俺、来週も整体行くからな。文句あるか。
老いよ、かかってこい。
俺は課金してでも、ゼロを手に入れる。
(…でもAmazonのセールは待つ)