俺は感謝のプロだ。
“ありがとう”を365日言いすぎて、舌が摩耗してる。
誕生日には「俺を産んでくれてありがとう」と親にプレゼントを贈り、
コンビニでおつりをくれた店員に「令和を生きてくれてありがとう」と泣きながら頭を下げるレベル。
でも世の中には、感謝ができない人種が一定数いる。
たとえば――
「えっ、このプレゼント……ネックレスがよかったんだけど」
とか、
「あー、なんか今日の晩ごはん微妙〜」
とか、そういう顔をしてしまうやつ。
なにその顔。絶妙に悪いレビュー星2.8みたいな表情やめろ。
俺はここで全力で言いたい。
「お前、その一言で人生の幸福度、爆下がりしてるぞ」と。
なぜなら、人は“感謝される人”に、もう一度優しくしたくなる生き物だからだ。
大好きな彼氏からプレゼントをもらった。
自分の好みとちょっと違う?
違う。それは“愛の形”だ。
そのプレゼントを選ぶために彼が歩いたショッピングモールの距離と、
財布を開くときに浮かんだ「喜んでくれるかな…」という不安と、
あと1,000円高いやつを諦めた男の涙を想像してみろ。
そうしたら、もはや感謝しかないだろう。
お母さんが、あなたの誕生日に作ってくれたごはん。
ちょっと味が濃かった?
その“濃さ”には、あなたを産んだ日の痛みと、
初めて名前を呼んだ日の喜びと、
高熱出した夜に背中をさすった回数が染み込んでるんだよ。
その料理は、“想い”の煮物だ。感謝しろ。
ということで、今日から使える人生最高のアドバイスをひとつだけ送る。
「見えないプロセスに、想いを馳せろ」
これができる人間は、人に大事にされる。
逆に、これができないやつは――
誰からも優しくされなくなって、孤独の沼に沈んでいく。
“感謝”っていうのは、
その場で「ありがとう」って言うことじゃない。
見えない努力を、
見えない気持ちを、
見えない過程を、
想像して、震えることだ。
さあ、今日から君も“感謝のプロ”へ。
想像力のナイフで、相手の愛情をスライスして味わえ。
そして最後に、俺からもひとこと。
こんな文章をここまで読んでくれて、ありがとう。
君の時間、大事に預かったぜ。俺のブログは絶対に無駄にならない。