今、俺の体に――
異変が起きている。
文字どおり、全身がムズムズしている。
蕁麻疹である。
「おまえ、シャワーの温度間違えた?」ってレベルの真っ赤な湿疹が、
腕に、背中に、太ももに、そして心にまで広がっている。
原因は……
わからない。
そう、医学的には“原因不明”というやつである。
だが俺には――
心当たりがある。
あのな。
お前の成績だけ、
上がってないんだよ!!!!!!!!!
いや、ほんとにごめん。
いま読みながらビクッとした子、スマン。
でもちょっと聞いてくれ。
うちの塾の生徒、今、わりと調子いいのよ。
英語で30点アップした子もいるし、
数学で100点取った子もいる。
嬉しいよ。嬉しいんだけどさ。
でも、
君だけが、
君だけが、
なぜか上がっていない。
で、そのことを考えた瞬間――
俺の皮膚、全力で拒否反応。
アリエナイ――
たぶん、俺の体の中の細胞たちが、こう叫んでいるんだ。
「先生!先生ッ!なんか成績上がってない生徒がいるらしいです!!」
「うわあああああ!!かゆい!やばい!!SOS出しとこ!!」
正直、ここまで心と体がリンクするとは思わなかった。
だって俺、別に“金儲け”がしたくて塾をやってるわけじゃないんだよ。
俺が願ってるのは、
君が成績を上げて、笑ってる姿。
自信を持って、「受かった!」って叫ぶ姿。
それだけなんだよ。
だからさ、もし今、
勉強サボってる自覚があるなら、
寝る前にちょっとだけ思い出してくれ。
「今、先生の体に蕁麻疹出てるらしいな」って。
別に無理しろとは言わない。
でも、“やれること”がまだあるなら、
それ、やってみようぜ。
最後に。
このまま君が変わらなかったら、
来週あたり、俺の顔にも蕁麻疹が出る。
いやマジで。
どうかそれだけは回避させてくれ。
ではまた。
(※ブログを書いてる間も、かゆみと戦いながらでした)