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2025年6月12日 | すぎやまブログ

「なんとかなる」は、最後に言え。

「いや〜全然やってないけど、なんとかなるっしょ」

そう言ってたあの男子、3月には「浪人って、悪くないよね」と言いながら予備校の説明会に申し込んでました。


受験って、“なんとかなる”と思ってる人ほど、なんとかならない。
逆に、“やばいかも…”って言ってる人ほど、なんとかなったりする。

この理不尽な現象に、私は名前をつけたい。

そう、名付けて――

「“不安バフ”理論」


これはこういう理論です。

✅ 常に「ヤバい…!」と言っている人 → 謎に準備をし始める → なんとかなる
✅ 常に「余裕っしょ!」と言っている人 → ノリと愛嬌で乗り切ろうとする → 玉砕


実際、私も高校時代は「火の鳥」を空に解き放ったことがあります。

二次試験の英語長文で、”firefly” を 「蛍」じゃなく「火の鳥」 と訳しました。

「夏の夜、草むらで火の鳥を見つけた少年は――」

いやお前それ、手塚治虫やないかい。京都大学に受かった学生とは到底思えません。


その瞬間、心の中で何かが爆発しました。
「あ、終わった」と。

でも、結果的には合格してました。しかも圧倒的な成績で…

なぜかって?

「不安だから準備してた」からです。


火の鳥を飛ばした一方で、
その他の問題は蛍のように一つひとつ、地味に拾い続けてたんです。

不安だったから。

「やばい」と思ってたから、数学解法集まとめをして問題集3周してた。
「落ちたらどうしよう」と思ってたから、英単語帳をボロボロになるまで持ち歩いてた。
「ダメかも」と思ってたから、毎日自習室で歯を食いしばってた。


一方、試験前日まで「俺、案外いける気がする」と言っていた男は、なぜかシャーペンを忘れて、隣の席の子に借りてました。


受験って、実力より先に「準備力」で決まるところがある。

そしてその準備力を支えているのは、不安力です。


だから私は、こう言いたい。

「不安なのは悪いことじゃない。むしろ、それが最強の武器になる。」


ちなみに私、あれ以来ずっとfireflyって単語だけは絶対に間違えません。

試験中に火の鳥を召喚した記憶が、脳に焼きついて離れないからです。


受験をこれから迎えるみなさんへ。

「不安」という炎は、あなたの中の火の鳥です。
でもそれは、あなたを焼き尽くすためじゃない。

あなたを飛ばすためにあるんです。


飛べ、蛍のように。あなたは火の鳥。
そして、燃えろ、心の中でだけは。