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お知らせ・ブログ

2025年5月31日 | お知らせ すぎやまブログ

夏期講習のみの生徒を募集していない理由

夏期講習だけ受けたい?

その気持ち、わかります。

でも、うちは断ってます。生意気ですみません。

 


つい先日、ある保護者の方からお電話をいただきました。

「夏期講習だけお願いできますか?」

この一言に、私は思いました。

ああ、来たか――と。

 


実は毎年、夏前になるとこういった問い合わせが増えるんです。これ自体は本当にありがたいことなんですけど。

・「夏だけ集中的にお願いしたい」
・「今の塾ではちょっと不安なので…様子を見たい」
・「部活が終わったから今から頑張らせたいんです」

もちろん、その気持ち、痛いほどわかります。

でも、すごく言いにくいんですが――

NiCO塾、夏期講習だけの生徒、基本的にお断りしてます。

 


「え?なんで?」と思われたあなた。

その気持ちはとても正常ですし、むしろ、普通に考えたら「なんで受け入れないの?」って話だと思うんです。

で、それに対する私の答えを一言で表すとすれば――

「レトルトカレーを“カレーライス”と呼ぶな」

です。

 


説明しましょう。

私たちがやっている指導は「講習」じゃないんです。

生徒と一緒に「学びの習慣をつくること」。
その子の「頭の使い方を変えること」。
「できない」が「できる」に変わる瞬間を、一緒に何度も積み重ねること。

これは、100種類のスパイスから作る本気のカレーなんです。

ルウを使わず、玉ねぎを飴色になるまで炒めて、肉は一晩ヨーグルトに漬けて……ってやるやつ。

で、夏期講習だけ受けたいってのは、

「手間暇かけて作ってるカレーの鍋に、レトルト突っ込んでいいすか?」

って聞かれてるようなもんなんです。

 


しかも、レトルトをそのまま突っ込むだけじゃありません。

「1日でスパイスの効いた深みのある味にしてほしい」
「できれば辛さは控えめで、でも香りは強めで、しかも子どもが好きな味にしてください」
って言われるんです。

……無理や。

 


私たちは「長く関わって、じっくり育てる塾」です。

だから、「1か月だけ」「この夏だけ」って子は、その子自身にとっても中途半端になるし、塾としても無責任になっちゃう。

もちろん例外はあります。

過去に通ってくれてた子とか、事情がある子とか、例外的に「わかった、やろう」ってなることもあります。

でも基本方針は、

夏だけの奇跡は、起こさない。

そのかわり、通ってくれる子の“習慣”と“思考”は、確実に変える。

これが、NiCO塾のスタンスです。

 


だから、どうか誤解しないでください。

夏期講習だけの子を「やる気がない」とか「断るため」じゃなくて、

ちゃんと向き合いたいから、受け入れていない。

そんな塾も、この世界にはあるってことを、覚えておいてもらえたら嬉しいです。

 


……で、もし、ここまで読んで、

「なんか面倒くさそうな塾だな」と思った方。

その直感、たぶん正しいです。

でも、面倒くさいって、ちゃんとやってる証拠だとも、思うんです。

ナンだけ食べて「インドカレーうまっ!」とか言ってる人には、わからない味があるんです。カレーには。

そして、学びにも。

そんなことを思いながら、

今日も飴色玉ねぎを炒めるように、子どもたちの思考をゆっくりゆっくり火にかけているのが、NiCO塾という場所なのです。