それは数日前のことでした。
自習室で中学生たちが勉強している姿を見ていた私は、突然、ひとりの男子生徒の背中に全神経を集中させていました。
なぜなら彼の背中は、こう語っていたからです。
「もう帰っても、いいんじゃね?」
……ダメです。
まだ2時間しか経ってません。
あと8時間あります。
さて、突然ですが、あなたに問いたい。
10時間、自習室で勉強できますか?
「できます!」と答えた人は、間違いなくポモドーロ星人です。
「ポモドーロ?何味?」という人のために、まずはこれから説明しましょう。
🍅【ポモドーロ勉強法】
25分勉強 → 5分休憩 → これを繰り返す。
集中と回復を交互に行う最強ローテ。
これがなぜ強いかというと、
「10時間頑張るぞ!」というフワッとした意気込みではなく、
「まず25分だけ集中しよ」という、“今日の昼ご飯だけダイエット”レベルのハードルの低さが、勉強嫌いのハートに火を灯すからです。
とはいえ、座っているだけで集中力が燃え尽きる瞬間があります。
そんなときは、
🚶♂️【席を移動せよ】
図書館で机を変えただけで「新章突入!」みたいなテンションになるように、席を変えるだけでリフレッシュできるのです。
椅子を変えろ、気分を変えろ、人生を変えろ。
🌬️【外の空気を吸うのもあり】
自習室の外に出て、空を見上げてみてください。
「あ、この世にはこんなに広い空があったんだ」と気づき、
「でも、今やるべきは理科のワークだな」と現実に引き戻されるでしょう。
このプロセスが、重要です。
※中学生は外の空気を吸いに出る時は必ず先生に声をかけましょうね、安全の観点から。
🤐【寡黙な戦友を持て】
自習室で「アイツ、ずっと机に張り付いてるな……」という存在、いませんか?
彼こそがあなたの“寡黙な戦友”です。
話す必要はありません。
LINEもZoomも要りません。
ただ、そっと互いの健闘を感じながら、ページをめくり続けるのです。
🍭【午後からは、ご褒美にお菓子】
午後の14時〜16時、この時間帯が最も眠気との戦いになります。
ここで登場するのが「ご褒美お菓子システム」。
1単元終わったらグミ。
テスト直しが終わったらラムネ。
目標達成のご褒美に、さつまいもチップス。
“脳に餌をやる”ことで、勉強モードは持続可能になります。
📌【目的を見失うな】
そして、10時間勉強で一番重要なこと。
それは、時間ではなく中身です。
「何時間やったか」ではなく、
「何ができなかったか」「それをどうやって理解したか」。
◯△×勉強法でも、何でもいい。とにかく、“できなかったこと”に向き合え。
そして、それを“できる”に変える作業に、10時間を使うんだ。
🗒️【まとめ】
「10時間勉強した」と自慢するのは簡単です。
でも、本当にかっこいいのは、「今日、この問題がわかるようになった」と胸を張れること。
中身のある10時間こそが、あなたの未来を変えます。
- さあ、ペンを持て。
- 戦友を探せ。
- 席を変えろ。
- お菓子を買え。
- 外の空気を吸え。
- 25分だけやってみろ。
君の10時間、きっと輝く。
――っていう話を、書き終えたので私は今からシュークリームを頬張ろうと思います。